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藤を揺らす風と共に暖かい季節がやって来ましたね。日中はこれからどんどん熱くなって、猛暑も長く続くのでしょう。このような中では、夏だからこそ楽しく過ごしたいのに、クーラーが効いた部屋から離れるのはちょっと…という気持ちがあればおかしくはありません。
夏旅行を考える人にとって「暑さから逃れる」ことは、観光地の魅力の一つになっています。夏の隠岐にもこの魅力がありますか?
ーーー 一言で言えば、もちろんあります!
ユネスコ世界ジオパークに認定されたほど、自然が豊かで世界的にも珍しい隠岐では、風鈴や波と風に揺れる葉っぱの音が「涼」を運んでくれます。海の近くか山の中か、ジオパークならではの魅力を精一杯楽しみながら、心地よい涼しさを感じます。ゆったりしても、アクティブに過ごしても、島の夏を満喫!
それでは、隠岐で「涼」を感じるスポット・アクティビティ7選を紹介します。
壇鏡の滝(隠岐の島町)
西郷港を出発して島を西回りに進んでから、さらに山の中へ通じている道を行けば、50分で着く観光地「壇鏡の滝」があります。この滝は、日本名水百選の認定を誇り、壇鏡神社を挟んだ雄滝と雌滝、2本から成る滝です。
滝を裏側から見ることができる雄滝の珍しい成り立ち、近くに生育する固有種オキサンショウウオ、名水が”勝ち鬨の水”として隠岐の牛突きにつながった習慣など、いろいろな事からジオパークの見どころとなっていますが、猛烈な暑さの中では快適な避暑地となります。
鳥居前の駐車場で車を降りた途端、涼しい空気を吸ってすっきりです。参道に入ってから、右から響いている川のせせらぎを聞き、杉の森林は暑い日差しより守られ、水がザーッと落ちている滝まで歩いていると、様々な感覚を使って「涼」を感じます。
乳房杉(隠岐の島町)
「涼」を探している時には、銚子ダムで曲がりくねった山道に入って進めば、隠岐の最も高い山、大満寺山の山腹で約800年前に値を指した老木に着きます。それは隠岐の三大杉の一つ、乳房杉です。
岩倉神社のご神体で、主幹が15本に分けられた部分から垂れ下がっている根というその珍しい形は、昔から人の目を奪い、名前の由来にもなりました。
乳房杉の周りを見れば、山頂から崩れてきた玄武岩はたくさんあります。その隙間から冷たい空気が噴き出していて、夏らしい暖かい空気とぶつかると、涼しい薄靄(うすもや)を作ります。山の中、森の中、神秘的な雰囲気に囲まれたこの避暑地は、心地よい「涼」と共に日本固有宗教である神道のルーツを感じさせます。また、ジオパークの見どころとしては、珍しい植生や成り立ちなど、隠岐を包んだ様々な謎を解くにはヒントも示してくれます。
体験ダイビング
離島といえば、マリンスポーツなのではないでしょうか?そして隠岐ユネスコ世界ジオパークといえば、有人の4島(プラス多数の無人島)だけではなくて、海岸から1キロほどの海域もその範囲となっています。そういうわけで、ジオパークならではの魅力は、陸上だけではなく海の中にも「涼」を見つけることができます。
さて、体験ダイビングについてですが、「プロしかできない」ようなイメージがするかもしれませんが、実際は初心者も可能です。3時間の体験で、注意事項を説明してもらい、いろいろな練習をしてから、海に潜ります。水中の森のように広がっている海藻、多種類の魚など—暑さから水中の世界に逃れて、その驚異を楽しみましょう!
(各自で用意するものは水着とタオルだけです。)
シュノーケリング
日本海の豊かな環境を楽しむにはこの方法もあります。シュノーケリングの場合、体験ダイビングより簡単な器材を使って、沈んだ奇岩や洞窟、海岸の浅い湾の海藻や魚類を海面の近くから見ることができます。透明な海に潜るのは気持ちよく、日差しの暑さから守ってくれるので、猛暑の中では最高です!
西ノ島町のシュノーケリングは2時間ほどの体験で、初級と中級、2つのレベルで提供されています。実施場所としては、地元の人たちしか知らない秘密の場所をインストラクターに案内してもらうので、西ノ島町の旅を満喫することができます。
≫シュノーケリングの詳細はこちら
シーカヤック
隠岐ユネスコ世界ジオパークはさすがに、海岸にある絶景スポットが多いです。展望台から見たこのスポットは息を飲むほど美しいですが、海からではないと、見えないものもあります。洞窟や岩のアーチ、波と風の浸食が作ったダイナミックな海岸を満喫するには、やはり水上に出ないと。アクティブな過ごし方が好みで、隠岐の絶景を手が触れるほど近くから体験したい場合、シーカヤックはぴったりです。神秘的な洞窟は涼しさを感じさせ、潮風はすっきりした気持ちをもたらすので、暑い日にも気持ちいいです!
シーカヤック体験には1時間と2時間のコースがあり、実施現場や時間もいろいろあります。10歳から参加は可能です。インストラクターが一緒に行くので、初心者も大歓迎です。
クルージング
海から見た隠岐の海岸をゆったりと楽しみたいと思うなら、クルージングはどうですか?
隠岐の観光パンフレットか、このHPを見ると、いろいろな遊覧船の情報が載せられています。国賀海岸、ローソク島、遊覧船に乗れば「見ないと帰れない」ジオパークの見どころを席から離れずに最大限楽しめます。
そして猛烈の暑さの中、この席がちょっとした避暑地になります。船長さんがエンジンをかけた途端、涼しい潮風が吹き出すからです。羽を伸ばして、海からしか見えない絶景に圧倒されて、日本海ならではの「涼」を味わいましょう。
海中展望船あまんぼう
菱浦港から出港する「あまんぼう」は楽しみ2倍です!
デッキの席に座っていると、気持ちよく潮風に吹かれて、「三郎岩」という目立つ3つの岩を近くから見ることができます。隠岐と本土を繋ぐフェリーから小さく見ることもできますが、実際に全然小さくはないことを自分の目で確かめられることは、なかなか印象的です。
三郎岩の写真を満足まで撮れたら、ガイドさんから案内してもらい、デッキから海水展望室に降ります。その中に入って低いベンチに座ると、展望室の両側に設けた窓から、水中の世界を覗き込んでいきます。ゆらゆらと揺れる海藻や、ひらひら泳ぐ魚の様子を見て心が穏やかになり、青色を帯びた船内に海の涼しさも伝わってきます。
水上と水中の景色、風と海が味わう「涼」を楽しみながら、1時間弱でジオパークの海域を満喫できます。
隠岐ユネスコ世界ジオパークで波や風に揺れる葉っぱの音が運んでくれる「涼」を感じてみませんか?
以上、イザベラでした~!