小泉八雲のゴースト観を通じて「今を見る」
日本の怪談を怪しくも美しい文学作品に仕立て上げ、世界に広めたラフカディオ・ハーンこと小泉八雲。松江藩士の娘セツとの結婚を機に日本に帰化し、松江で過ごした時間は彼の人生において特別なものとなりました。
旅好きだった八雲は各地を訪れるなかで隠岐にも来島し、著作「知られぬ日本の面影」にその時の思いを記しています。なかでも海士町菱浦湾の周辺をいたく気に入り、海士町の入江を鏡浦と名づけ親しみを感じていたことが伺えます。
2025年の朝の連続テレビ小説のヒロインが小泉セツをモデルとすることが決まり、再び注目を集める小泉八雲と隠岐の繋がり。昨年大好評だった松江ゴーストツアー in 隠岐。本年も小泉八雲を通じて日本の魅力を「見る」特別な旅へご案内します。
Ghost Tour|松江 - 隠岐
松江の文学の街から地球のはじまりを物語る隠岐まで、小泉八雲が生涯をかけて探求した日本の原風景を巡る2泊3日の旅です。八雲の曾孫である小泉凡先生の特別案内で、19世紀の外国人文学者が見出した日本の姿と、現代に残る文化の深層に迫ります。
松江では八雲記念館を訪れ、彼が暮らした空間で時を超えた対話を体験。怪談に込められた日本人の自然観と精神文化を紐解きながら、西洋と東洋の視点が交差する独自の世界観に触れていただけます。
隠岐では悠久の時を刻む地質の造形と、八雲が魅了された大地の鼓動を肌で感じることができます。西ノ島の絶景「摩天崖」や「通天橋」では、八雲の視点で自然との共生を体感。日中の雄大な景観と、夜の漆黒の闇に包まれた島の静けさは、現代社会では失われつつある感覚を呼び覚ましてくれるでしょう。
松江での小泉八雲記念館訪問に始まり、隠岐の大自然との対峙、夜の闇に浮かび上がる怪談の世界まで──この旅は、眼に見える世界だけでなく、八雲が感じ取った『魂の風景』を巡る旅でもあります。日中は摩天崖の雄大な景観で自然の力を感じ、夕刻から七尋女房の伝説が残る地を訪れ、夜は小泉凡先生を囲んで語られる物語に耳を傾ける。そのすべてが、八雲が130年前に体験した感動と呼応しています。日常から離れたこの2泊3日が、あなたの感性に新たな光を灯す旅となります。小泉八雲に注目が集まる本年、この特別なツアーにご参加してみてはいかがでしょうか。
ツアー行程
- 松江駅集合
- →小泉八雲記念館(小泉凡先生による解説)
- 昼食|松江
- フェリーしらしまで西ノ島経由、中ノ島へ
- Ento Diningにて懇親会
- トークイベント(小泉凡先生)
- 午前:八雲の視点で体感する自然との共生
- 西ノ島|摩天崖〜通天橋トレッキング
- 由良姫神社|イカ寄せの浜
- 午後:小泉八雲の隠岐での足跡を辿る|交流会
- 夕方:松江ゴーストツアー in 隠岐
- ゴーストツアー(七尋女房〜カルデラ展望所〜隠岐神社)
- 夜:夕食|紺屋にて小泉凡先生を囲んだ食事
- 午前:フェリーしらしまで帰路
- 境港駅解散
- 開催日:2025年6月14日(土)〜6月16日(月)
- 定員:14名(最小催行人数10名)
- 価格:12万5千円(税込|宿泊費・交通費・ツアー行程中にかかる朝昼夜食・保険料)
- 滞在:Entô|2泊
- 詳細ページ:https://www.kankou-matsue.jp/event_calendar/desc/?event=111543新しいタブで開きます