西ノ島町と隠岐シーサイドホテル鶴丸
1963年(昭和38年)、隠岐諸島が『大山隠岐国立公園』に指定され、観光客が徐々に増加していきました。しかし、観光客の増加に伴い、宿泊施設が不足する状況が生じ始めました。この課題を解消すべく、1973年(昭和48年)に現在の社長である、竹谷社長のお父様がホテルを開業されました。当時、竹谷社長のお父様が所有されていた船が「鶴丸」という名前であったことから、新たな宿泊施設にもその名前が付けられて、隠岐シーサイドホテル鶴丸が誕生したそうです。
社長の思い
Q.社長の経歴について教えてください!
竹谷社長
西ノ島町に生まれ、西ノ島町で育ちました。高校卒業当初は、外国航路の船員として働いて、いずれは西ノ島町に戻ろうと考えていました。しかし、当時は島の観光業が盛んな時代。人手が足りていない現状を目の当たりにしていたこと、また父から「将来、隠岐に戻ることを考えているのなら、最初から隠岐で働くことを考えてみては?」という声をかけられたこと、島での生活を気に入っていたことから、西ノ島町で働くことを選択しました。
小さい頃から海が近くにある環境で育ってきていて、休日には朝から晩まで船で遊んだり、釣りをしたり、マリンスポ―ツをして過ごしていました。そういったアウトドアをするのも好きだったので、振り返ってみても島に残る選択をしたことに後悔はありません。
島での働き方とやりがいについて
Q.色々なことが出来る島民が多いイメージがあって、社長も色々なことが出来ると思うのですが、それはなぜでしょうか?
竹谷社長
漁師だからといって、漁に出るだけではなく農作物を作る人も多いです。というのも、時期によってできない仕事もあるので、様々な仕事をしている人が多いです。実際、私もたくさんの仕事をしていますし、様々な免許を所有しています。船舶免許、大型船の免許、バス2種の免許、建設機械を操縦できる免許、ボイラー技師などの免許を持っています。
特に海のことにはこだわりがあるので、自分で遊覧船を操縦して案内すること、自分の宿泊施設に泊めること、自分で釣った魚を捌いて料理して提供すること、という自分達でできることはやりたいと思っています。こうした一連のサービスに携われることは大事なことだと思っていますし、それが隠岐シーサイドホテル鶴丸らしさだと思います。
部屋の改装やヨットの製作に関しても同様で、設計、資材の調達、そして制作まですべて自分達でやることで心がこもると思っていて、その想いがお客様に伝わったらなと思っています。
Q.働いていてどのようなところにやりがいを感じますか?また、お客様との間で印象に残っているエピソード等はありますか?
竹谷社長
魚が美味しかったと言われたときが嬉しいです!自分で魚を釣ってきて、捌いているのでそういっていただけて非常に嬉しいです。
従業員に対する感謝の思い
Q.従業員の方は社長にとってどのような存在ですか?
竹谷社長
従業員の方には非常に恵まれているなと思っていて、いつもお世話になっています。
お客様に対して気持ちのこもったサービスを届けたいと想いながら、みんなが働いてくれているので、そういった想いがお客様に伝わって、お客様からお褒めの言葉をいただくこともあります。そういうときはやはり嬉しいですし、本当にみんな色々なことに臨機応変に対応してくれるので、従業員には恵まれているなと感じますね。
あと、私自身の心がけとしては、みんなでやっている仕事だからこそ、アットホームな雰囲気で働けたらいいなと思っています。働く上では職場の雰囲気づくりは大切ですし、しっかりコミュニケーションを取ることが大事だと思っているので話しやすい環境づくりを心掛けています。そして、従業員のみんなに「今年もたくさん働いて楽しかったな~」と言われる職場を目指したいです。
施設のこだわり
<お部屋>
より詳しいお部屋のタイプに関しては
隠岐の島旅のページ新しいタブで開きますをご参照ください。
<リニューアル★海の隠れ家~木のぬくもり2段ベッド/風呂なし>
手作りの2段ベッド、テーブル。社長のこだわりを部屋のいたる所で感じることができます。
<リニューアル★島の別荘~木のぬくもりツインベッド/風呂なし>
木のフローリングにローベッドを備えたお部屋。部屋からは海を眺めることができ、穏やかなひとときを過ごせるでしょう。
<お食事処>
社長の幼少期の思い出の味を再現した、西ノ島町の郷土料理「えりやき鍋」を始め、西ノ島町でとれた海の幸を楽しむことができます。
<お風呂>
制作期間はなんと1カ月!北前船をイメージしたお風呂で、木のぬくもりに癒されてみてはいかがでしょうか?
最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。隠岐シーサイドホテル鶴丸を拠点に西ノ島町・島前地域の旅行を検討してみてはいかがでしょうか?
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執筆者:波多野 葵
西ノ島町観光協会所属、2024年度大人の島留学生。