島の自然を守るために
貴重な自然と地質遺産の保護・保全にご協力ください。
・貴重な自然と地質遺産の保護・保全にご協力ください。
隠岐諸島を訪れる際は、環境を大切にし、生態系への影響を最小限に抑えましょう。
動植物や石の採取および干渉はおやめください。
ゴミは持ち帰りましょう。
出かける前にゴミ袋を持参しましょう。
・遊歩道や登山道からは、外れないようにしましょう。
トレイルなどから外れてしまうと、動植物の生息地を破壊してしまう恐れがあります。
・ペットにはリードをつけてください。
大山隠岐国立公園の特別保護地区および一部の特別地区では、ペットの放し飼いは法律で禁止されています。
隠岐諸島では以下の地域が特別保護地区に指定されています。
国賀海岸(西ノ島町)、赤壁周辺(知夫村)、大満寺山、白島海岸、浄土ヶ浦海岸、壇鏡の滝(隠岐の島町)
・指定された場所以外でのキャンプや火気の使用は固く禁じられています。
キャンプ場の営業開始日はキャンプ場によって異なりますのでご注意ください。
・隠岐諸島海域は漁業権設定区域です。
アワビ、サザエ、ウニなどの採取は法律違反として処罰されることがあります。また密漁者と間違われる可能性がありますので、ウェットスーツでの遊泳はご遠慮ください。
・ビーチおよび指定区域外での遊泳はおすすめできません。
海水浴シーズン以外のビーチには監視スタッフがおりません。海水浴シーズンでも、監視スタッフのいないビーチもございます。
※スタッフがいる海水浴場に関しては、各島の観光協会にお問合せください。
・島内のほとんどのエリアで魚釣りが可能です。ただし、港や船が出入りする区域での釣りは避けてください。また、ゴミは責任をもって処分するようお願いいたします。
島の文化を大切に
隠岐諸島には古くから伝わる祭りが数多くあり、島独自の文化を色濃く残しています。
都市部に比べて観光客が少なく、参加者のほとんどが住民であることも隠岐のお祭りの特徴です。
【写真:皆一踊りの前に行われる神事(知夫村)】
・祭りの行列や参加者の方々に近づきすぎるのは危険な場合がございます。周囲の状況を観察してご参加ください。
・祭りの行列や神事の妨げとなるような掛け声や音を立てることはお控えください。
・祭りの行列を遮らないようにしてください。
【写真:神輿の行列、由良比女神社大祭(西ノ島町)】
・神事に参加する動物には降れないようにしてください。
・怪我をする恐れがあるため、神馬の後ろに立たないようにしてください。
・過度なフラッシュ撮影はご遠慮ください。
【写真:馬入れ神事、玉若酢命神社(隠岐の島町)】
冒険に出かける前の準備
隠岐でのハイキングでは重装備は必要ありませんが、適切な服装と飲食物の持参を心がけてください。
ハイキングとウォーキング
帽子:帽子は明るい色がおすすめです。スズメバチやアシナガバチなどは黒系統の暗い色に反応します。
長袖シャツ:擦り傷や、危険な植物や昆虫から身を守るため、肌を覆いましょう。スズメバチやアシナガバチは暗い色に敏感なため、明るい色の衣服を選びましょう。
長ズボン:擦り傷や危険な植物や昆虫から身を守るため、長ズボンがおすすめです。
リュックサック:登山道のいくつかは険しくなっています。手荷物はリュックの中に入れ、両手は自由に使えるようにしておきましょう。
登山用手袋:大満寺山や鷲ヶ峰登山道では必要です。
トレッキングシューズと長めの靴下:隠岐には険しいコースがいくつかありますので、トレッキングシューズまたは登山靴の着用をおすすめします。危険な生き物や植物から身を守るために長めの靴下も履いてください。
隠岐でのハイキングやウォーキングツアーに興味を持った方はこちら
https://www.e-oki.net/experience/experience_genre/guide/
ウォータースポーツ
海水浴シーズン:隠岐のマリンアクティビティのベストシーズンは7月中旬から8月です。
ラッシュガード:日焼けや擦り傷、危険な海の生物から身を守るためにラッシュガードの着用を推奨します。
ウォーターシューズ:一部の海岸を除いて、隠岐の海は岩場が多く、怪我をしやすい環境です。また、ガンガゼウニ、イモガイ、オコゼなど棘のある生物も生息するため、ウォーターシューズの着用を推奨します。
注意事項
旅行前に必ず天気予報を確認してください。波浪注意報、暴風注意報、雷注意報など注意報が発令されている場合は、ハイキングやウォータースポーツはしないでください。ハイキングコースや海水浴場の最新情報は、各島の観光協会にお問合せください。
危険な生き物には気を付けて
果物、キノコ、植物、海の生き物の中には毒があるものもあり、大変危険ですので自己判断で採取したり、食べたりしないでください。
・ツタウルシなどのウルシ科の植物は ハイキングコースでよく見ることがあります。ツタウルシの樹液に含まれる “ウルシオール”と呼ばれる成分にふれると赤くかぶれるなど、人によって重篤なアレルギーを引き起こす場合があります。
・イラクサも刺さると皮膚に炎症を起こす場合があり、注意が必要な植物です。そのためトレッキングや登山では長ズボンの着用を推奨しています。
・たとえば、マムシグサは夏頃に赤色の綺麗な実をつける植物ですが、大変強い毒性を持っています。食すと最悪の場合、死に至ることがあります。口に含んだだけでも大変強い刺激があり、長時間の痛みを伴います。マムシグサ以外にも食すと危険な生物はたくさんあります。たとえ美味しそうに見えても、知らない種類のものを絶対に、口に入れてはいけません。
・クレマチスやセイタカアワダチソウなど炎症をおこしたり、水ぶくれを作ったりする花もございますので、綺麗でもむやみに触らないようにしましょう。
注意すべき蛇について
アオダイショウなど、毒性のない蛇もいますが、隠岐では以下2種類の蛇に注意してください。
・ヤマカガシはこちらから攻撃しないかぎり襲ってくることはありませんが、危険を感じたら噛みつくことがあります。牙は小さく、一瞬噛まれた程度では毒は身体にほとんど回りませんが、実際に死亡例などもありますので注意が必要です。
・ニホンマムシは臆病な性格のため、近づかなければ攻撃してくることはありません。ただし、近づきすぎるとジャンプして噛みつくことがあります。また木にも登ることができますので、足元だけでなく、周囲にも気を付けてください。
危険な蜂について
スズメバチとアシナガバチには注意が必要です。特に夏の終わりから秋にかけて最も攻撃的になります。スズメバチの中には地面に巣をつくるものもいるので、山道を歩くときは注意して、コースに沿って歩くようにしてください。また、濃い色の服や強い香りの香水などは昆虫を刺激するので避けるようににしてください。もし蜂がこちらに向かって飛んできた場合は、蜂を刺激しないよう、静かにゆっくりと立ち去るようにしてください。間違っても大声をあげたり叩いたりしてはいけません。
木酢液の匂いやハッカ油の香りが苦手なため、これらの香りを身にまとうのもおすすめです。
海の危険生物について
一番多く見られるのはミズクラゲという種類のクラゲで、刺されてもあまり痛みを感じることはありません。しかしながら、アンドンクラゲやエチゼンクラゲは刺されると腫れ、かゆみ、激痛を引き起こし、エチゼンクラゲにいたっては、最悪の場合死に至るケースもあります。海岸に打ち上げられたクラゲでも絶対に触らないようにしてください。また、ガンガゼウニ、イモガイ、オコゼなど棘のある生物に関してはウォーターシューズの着用が有効です。
英語版にはなりますが、危険な動植物の写真つきのガイドブックがございますので、こちらも参考にしてください。
Dangerous-Plants-and-Animals-and-Tips-on-How-to-Protect-Yourself.pdf (e-oki.net)新しいタブで開きます
特記事項:
万が一怪我をした場合は、各島の病院に受診いただくことがおすすめです。それぞれの島の主な病院先の電話番号を記載させていただきますので、ご参照ください。
各島病院連絡先
隠岐の島町:隠岐病院 08512-2-1356
西ノ島町: 隠岐島前病院 08514-7-8211
海士町:海士診療所 08514-2-0200
(平日受付時間:8:30~17:00 時間外 2-2499)
知夫村:知夫村診療所 08514-8-2011
(休診日:木・土日・祝・受付時間 8:30~17:00)
時間外の場合は知夫村役場へ:08514-8-2211